本日は「敬老の日」ですね。
興味をもって、きょう現在の日本の長寿ランクを調べてみると

明治は1912年(明治45年)7月30日までなので、明治生まれの方はあと5人!(全員女性。もう明治生まれの男性は一人もいないんですね)。
明治、大正、昭和、平成、令和と5代にわたる天皇陛下の御世を生きてこられたのはとにかく驚きです!
一方、日本における皇位継承が、明治22年の旧皇室典範で「男系男子」に限定された時の天皇は、当然ながら明治天皇。つまり、男系男子限定下での最初の天皇です。
そう考えると、まだその頃から存命中の人がいる「つい最近」の時代に、一旦は総理大臣(伊藤博文)が女帝容認で書いた草案に、一人の法制官僚(井上毅)が猛反対した末に定められた「男系男子限定」なんて、伝統でもなんでも無い事がよくわかります。
そういえば、井上が男系男子限定の論拠に意見を引用した一人である島田三郎はこう言っています。

結局の所、男系男子限定は明治時代の「時流」「民意」「現状」を根拠にしたものであって、現代のそれらと全く合わないのは当然です。
旧典範が作られた明治中期には、その親世代は既に生まれていたはず。たった2世代が存続しているうちに破綻の危機を招いてしまうなんて、国の土台に関わる法規としては完全に「失敗例」です。
失敗が明らかで、大半の国民感覚とも遊離し、伝統や国柄にもそぐわない決まりに固執する。そんな者がいたら、少なくとも立法に関する公的な立場なんかには、絶対に置いてはいけませんね…
ああ!日本のどんな組織よりも、「そんな者」がいっぱいいるのが国会(立法府)だ!
「つい最近の失敗」すらリカバーできない、しようとしない者が、いったい何を「保守」しようというのだろう?





















